広報 「甲斐路」 山梨県サッカー協会 審判委員会 2007/12月発行 2007.2号 より
 「JFAラーニング(E-learning)サッカー4級更新講習会」スタート 審判委員長 内田 直人氏
 「2007/2008のルール改正」 「新体力テスト」について 指導育成部 長田 和久氏
 2007年度 第5回審判研修会 競技規則の理解に関するテスト(一部抜粋)
 2008年度 新規4級取得講習会のお知らせ
 2008年度登録 審判員資格更新講習会(サッカー)
 一級審判員を終えて 長田 和久
 地域(関東)トレセンに参加して 田中 直樹


 「JFAラーニング(E-learning)サッカー4級更新講習会」スタート
 各審判員の皆様にEメールが届いたと思いますが、日本サッカー協会のサイトでも紹介されているように、
「JFAラーニング(E-learning)サッカー4級更新講習会」が設定されました。これは、2007年度に更新した
サッカー4級審判員のうち、2008年度の更新を希望する審判員を対象に、WEB上で更新が出来るもの
です。
 審判員は資格更新のために1年に1回以上の講習(研修)を受講することが義務づけられていますが、こ
のJFAラーニングにより、実地の講習会を受講できない場合でもWEB上で受講することが可能となります。
しかしながら、山梨県協会では実地の講習会への参加を原則としております。競技規則の解釈はもとより、
ダイレクトなコミュニケーションを図りながら、審判員の方々の悩みや相談にも答えていきたいと考えていま
す。都合によりどうしても受けられなかった方に限り、受講可能とする予定です。受講期間や、受講人数に
制限がありますので、お気をつけ下さい。

■内容:
動作環境にもよりますが2時間30分程度かかります。
(1)イントロダクション:学習を始める前に
(2)「審判員とは」:競技規則の成り立ちや審判員としての資質、求められるもの
(3)「2007年度競技規則の改正、内容の伝達」:競技規則の改正と評議会の決定
(4)「ファウルと不正行為」:ファウルの定義、罰則(競技罰)、不正行為に対する罰則
(5)「オフサイド」:オフサイドポジションと条件、判定
(6)「まとめ(総合理解度確認テスト)」

■方法:
(1)通常の講習会と同様、JFAWEB登録サイト(kickoff)にて申し込み、支払いを完了
(2)JFAWEB登録サイト(kickoff)のメニューより「JFAラーニング講習会受講」を選択(支払いが完了し
   再びJFAWEB登録サイト(kickoff)に受講開始)
(3)目次に従ってJFAラーニングを終了
(4)都道府県サッカー協会管理者より認定

■受講費用:
原則として1,050円(ユース審判員は、無料)
※別途2008年度登録費(JFA、地域、都道府県)が必要となります。
※なお本年度、山梨県では、受講費用として一般が1,450円・ユースが1,500円かかります

■動作環境:
PCの動作環境としては、推奨OS:Windows2000・WindowsXP・推奨ブラウザ:Internet Explorer5.5以上
プラグイン:MacromediaFrashPlayerバージョン7

■受講期間:
JFA日本協会では、2008年度更新講習会は2007年12月17日〜2008年2月28日(申込み締切り)
で実施する予定ですが、
山梨県協会では、本年度以下の通りの受講期間となりますのでご注意下さい。
サ イ ト公開:2008年1月6日(日)〜
申込受講期間:2008年1月6日(日)〜2月17日(日)

■その他の注意事項:
※動画を見られるPC環境でないと申込みできません。
※支払い終了後、キャンセルされる場合は、申請書をダウンロードし、県協会へFAXで送付してください。
1,050円と手数料を除く金額を返金します。
※問い合わせ等につきまして、山梨県協会では一切お答えできません。JFAラーニングのサイトにある指
示に従い問い合わせをしてくだい。(Eメールでのみの問い合わせです)
※実地の更新講習会申し込みは者はJFAラーニングへの申し込み変更が出来ません。







 「2007/2008のルール改正」 「新体力テスト」について   指導育成部 長田 和久
 今回は、「2007/2008のルール改正」と「新体力テスト」について、審判員の皆様に伝えたいと思い
ます。すべての審判員はサッカー競技規則(Laws of Game)を理解し、選手の安全を確保するとともに
観客に対してわかりやすい判定を下す必要があります。それが、サッカーの醍醐味にもつながります。
そのためには、日本協会から配布されたサッカー競技規則に目を通すことが、良い審判員としての第
一歩となることは間違えありません。特にサッカー競技規則の62ページから133ページの
『審判員の
ための追加指示及びガイドライン』
は重要なウエイトを占めています。
 次の『競技規則の改定』と『追加指示及びガイドライン』理解して、審判活動をして頂きたいと思ってい
ます。


1.2007/2008のルール改正
 (1)競技規則の改正
 ・第4条 競技者の用具:ページ165

 (2)追加指示及びガイドライン
 ・第4条 競技者の用具(Jwelley 装身具):ページ69
 ・第5条 主審(笛の使い方):ページ81


2.新体力テスト
 今までの体力テストは、クーパー走(12分間走)が主体で、ゲームでの実用性に物足りないものでした
しかし、新体力テストは、心拍数を最大限に上げ、回復させる、かなりゲームに近いものとなっています
下に示す内容、1級から3級(女子を含む)までの判断基準となります。この基準を元に、これからのトレ
ーニングに日々励んで頂きたいと思います。

 新体力テス
基本的に、40m走を6本行い、インターバル走(150m+50m)を20本行います。400mトラックで
10周となります。
審判区分 40m走の基準タイム インターバル走の基準タイム
150m 50m
1級 6.4秒 30秒 40秒
2級男子 6.8秒 35秒 45秒
2級女子 7.0秒 35秒 50秒
3級男子 7.0秒 40秒 50秒
3級女子 7.0秒 45秒 55秒
※毎月第1週の水曜日19:30より 甲斐市ドラゴンパークにてトレーニング実施中
 試合の中で、サッカーというスポーツの持つ醍醐味、特徴、面白さを十分引き出させるためにも、
選手の意図を見極め、正しい判定を下し、アドバンテージを的確に採用する。必要なときには笛を
吹き警告や退場の処分を与えるためにも、ルールの理解と体力の維持は、審判員としての大切な
基本要素である事は確かであります。




 『1級審判員を終えて』    長田 和久

 2007年11月17日、第86回全国高校サッカー選手権山梨県大会決勝戦の笛を最後に、一級審判員を
引退することになりました。昭和56年4級からスタートし、58年3級、60年2級、平成4年1級になり、この間
多くの試合(公式戦845試合)にかかわることができましたことは、私自身一番幸せに思っています。しかし
最初の頃は、正直言って簡単な、甘い気持ちで取り組んでいたと思います。今思えば、きっかけはいくつか
ありますが、昭和61年の地元で開催された、「かいじ国体」で、これまでの審判に対する考えが少しずつ変
わってきたように思います。全国のトップレフェリーを身近で見たことは、その後の審判活動に対して大きな
プラスになりました。特に、試合に対して取り組む姿勢や、試合前の準備の大切さを学ぶことができたと今で
も思っています。その後は、いくつかの研修会に参加する中で、「選手から信頼される審判」を目指すととも
に、何事にも冷静沈着にゲームコントロールができ、スムースに試合を進行できる審判員を目指し日頃から
のトレーニングにも取り組んできました。また、現役の時の指導は大変厳しいもので、審判技術の向上という
目的は同じでしたが、今とは少し違いました。その中で、先輩方の言った、「君は痩せなければ審判は無理
だよ」、「笛は審判にとって命なんだよ」、「長田君、上を目指してやってみないか」といくつかの言葉が今での
強く心に残りました。これらの指導をいただいたことで、私自身の審判に取り組む姿勢、レベルアップにつな
がったと思います。
 そして、私が長きにわたり審判を努めることができたのは、「職場の理解、家族の支え、いろいろな人に支
えられたこと」、「目前の試合を全力で取り組む」、「目標を大きく持つ」ということがあったからだと思います。
毎試合自分の思うようなレフェリングができず、「失敗も多かった」が、その一つひとつが貴重な経験となり
、大きな財産となったと思います。
 最後になりましたが、良い指導者、多くの審判員の皆様方の御指導の賜と感謝し、心から深くお礼申し上
げます。長い間、本当に「ありがとう」ございました。今後ともよろしく御指導、御支援を賜りますようお願いい
たします。








 2007年度 第5回審判研修会 競技規則の理解に関するテスト(一部抜粋)
1.「審判員の目標と重要項目」について(     )の中に適語を入れなさい。

目  標:(            ) による (           ) の追求

重点項目:
〈 判 定 〉
(1)激しくてもフェアなプレーとラフなプレーを見極める。特に、危険なプレー(足の裏、腕、(     )
  など)は (           ) を含めて対応する。

(2)選手の意図を読み、 (               ) を見逃さない。

(3) (              ) を許さない。

〈 アドバンテージ 〉
(1) アドバンテージを的確且つ積極的に適用する。
(2) (             )を適切に行う。

〈 態度・姿勢 〉
(1)精神的な強さ、冷静さ、毅然さを保つように努める。特に (        ) や (        )に
対して強い信念をもって対応する。
(2)明確なシグナル、必要なときに (         ) 等を効果的に使う。 (         ) を含む
(3)競技者の行為や反応など、様々なことに (         )、適切な対応をする。 特に、
(         )を招くケースには、早期に、かつ積極的に介入する。

〈 ポジショニング 〉
(1)正しい判断をするために、適切なポジショニングに努める。特に (         )の争点を近くで
かつ (         )で判定する。
(2)試合の流れを読んだ動きを目指し、その質や量を高める。

〈 協 力 〉
(1)自分の任務を確実に果たし、良いチームワークでゲームをコントロールする。
(2)副審は (         )で積極的に主審を援助する。
(3) (         )としてやらなければならないこと (装身具やユニホームのチェック、スローインや
FKの正しい位置からの再開、FKの際の10ヤードの確保等)を (          )で実施する。

解答は「Laws of the Game2007/2008」 P140



 2008年度登録 審判員資格更新講習会(サッカー)
日程
No. 日時 申し込み〆切 受付時間
第1回

  9月29日(土)    〜9月15日   13:05〜13:50
第2回

 10月07日(日)    〜9月23日   13:05〜13:50
第3回

 10月24日(水)   〜10月10日   18:05〜18:50
第4回

 11月10日(土)   〜10月27日   18:05〜18:50
第5回
 11月17日(土)   〜11月 3日   18:05〜18:50
第6回

 12月08日(土)   〜11月24日   15:05〜15:50
第7回

 12月15日(土)   〜12月 1日   18:05〜18:50
第8回

 2008年1月 8月中旬に決定


本年度より、講義時間は3時間となります

会場は、全て「いちのみや桃の里ふれあい文化館」です
その他詳細につきましてはWebサイトをご参照下さい

2・3・4級審判員が対象です

講習会の申し込み・支払いはすべてWeb上にてお願いします

ログイン方法や再発行、講習会申込日の変更やキャンセル等に
関するお問い合わせ先は、下記の通りです

(社)山梨県サッカー協会  TEL055−220−3113
FAX055−220−3116
月〜金曜日 9:00〜17:00 担当 嶋田まで







 地域(関東)トレセンに参加して           田中 直樹
 日本サッカー協会は、ボトムアップの形で審判員、審判指導者のレベルを上げ、ひいては日本の審判のレベルの向
上、日本サッカーの更なる発展につなげることを目的に、審判トレーニングセンター(審判トレセン)を設置しました。
審判トレセンは都道府県、地域、中央の形で実施されますが、私は、関東の地域トレセンに参加させていただきまし
た。 年8回1泊2日研修






審判トレセンの内容:
講義(競技規則の解釈、審判法、ビデオ分析等)
フィジカルおよびメンタルトレーニング
審判技術トレーニング(ピッチ上にて)
実技(試合)
プレゼンテーション、自己表現トレーニングほか
 一年間を振り返って、各県の一級審判委を目指す10人とともにJFAの基本理念を学ぶことができ、とても充実した
時間でした。競技規則(ルールブック)の解釈、また、実際試合形式の中で、シチュエーションを再現して、レフリン
グをすることにより、競技規則をクリアーにすることは、とても勉強になりました。
 PKの場面で、例を出すと、@ボールがペナルティマークにされている Aキッカーが特定されている Bキーパ
ーがキッカーに面しゴールライン上にいる Cキッカー以外の競技者が、ペナルティエリアの外、ペナルティマークの
後方、ペナルティマークか9.15m離れている Dキックされる前に侵入、キーパーの前方への飛び出し Eボール
が前に蹴られたか と監視しなければならない箇所があります。これは、主審と副審の協力がなければ、監視で
きません。特に主審の後方のエリアの侵入、ペナルティマークより前方の侵入は、副審が監視しなければならない
のです。(もちろんキーパーの飛び出し、ボールがゴールラインを越えたか否かの判定は当然のこととして)競技規
則を読んでいるだけでは、実際判定するために何を見なければならないかが、明確にできません。また、2007/2008
競技規則のガイドラインP.128で「笛がなった後、ボールがインプレーになるまでの違反」も整理しておかなければな
りません。PKひとつを挙げても、正確な判定をするためには、いろいろなことを整理しておかなければならないと
おもいます。
 トレセンに参加したから審判技術が向上するわけではないので、いろいろな知識を噛み砕き、自分のものにし、ゲ
ームに生かせるよう努力していきたいと考えています。レフリングの“引き出し”を多くもち、その試合その場面に適し
た判定、対処ができるレフリーを目指したいです。高い目標を設定し、3年後の目標、1年後の目標、半年後、2ヶ月
後の目標を掲げ、一つひとつクリアーできるよう頑張ります。またトレセンで学んだことを、県の研修会の中で、
還元できるようにしていきたいです。
 参加させていただきありがとうございました。
以下は、「第6回関東トレセン」のレポートです。
期間:10月6日〜7日       開催場所 茨城県龍ヶ崎市
大会:関東リーグカップ一回戦  会場  流通経済大学A・B
ダイレクターによるレクチャー
 2006/2007競技規則“Q&A”から2007/2008競技規則“審判員へのガイドライン”に変更になったが、
Q&Aの説明が補足されている箇所はどこか? または削除されているか?
第1条〜第5条まで

インストラクターによるプレゼン 審判員の資質向上を目指して
1. オープンマインド
・殻に閉じこもらない。
・自分の意志を素直に表現し、広く意見交換することが大切である。
−雰囲気をみんなでつくる重要性を全員が認識することが大切である。

2. 自主自立
・教えられる側からの脱皮も必要
・「なぜ今それをしなければならないのか」と自分自身で理由や根拠を追求する
・型にはめて覚えこまず、自分で考えて身につけていく
−自分たちの笛や旗によって日本や世界に通用する選手やチームを育てるんだという意識を持つ

3. 集団の規律
・人とのコミュニケーションを円滑に行おうとする意志を相手に伝えるスキルを身につける
・自分の行動に責任を持ち、協調しあえることが大切である
・規則規律を重んじ確固たる信念と意志の持ち主であることが大事
−生きる上での集団から逃げられない強い意志を持つこと

4. 時間の厳守
・社会人であるとともに人間性を問われる。また信頼及び信用をも失うこととなる
・規律あるサイクルを自分のものとする
・常に決められた時間内に

心の準備(ピッチ上でのプレッシャーの処理)
大観衆のプレッシャーのもと、良いゲームコントロールを成し遂げた審判員とあなたの違いは何?
(例えば上川さんと・・・・)

《競技規則の理解? フィジカル? スタイル? 精神的な強さ? 語学力?・・・・・・》
不安が上昇
ミスを犯す 審判技術が混乱
《悪魔の循環》
消極的な考え ミスの増加
 不安に悩まされる  ←
プレッシャーはどこから
選手
試合の重要性
審判委員会 どうやって受け止めるか
観衆 プレッシャーか、刺激としてとらえる
コーチ
家族
具体的な方策
アドレナリンは
ハイレベル
少しの緊張感・穏やかな心と自信
気持ちを楽にする

集中と気づき 感情のコントロール
自分の可能性を信じる


メンタルリハーサル


・起きそうなことを想定してシミュレーションををする
・ゲームを楽しむことを想像する
『審判という存在、審判のあるべき姿』
マルセル.ロッフェ氏 アルゼンチン心理学者

@試合において過小評価される存在
Aサッカーのルールを誰よりも知っている
B一人ではなく審判団というグループ全体である
C選手たちと同様にミスを犯す(完璧でない)→100%を目指す
D試合にとって不可欠な存在である
E敗戦のスケープコートにされやすい
@裁くこと(審判すること)と権力をはき違えてはいけない
A平常心を保ち、広い視野を持たなければならない
B試合全体における集中力が必要である
C自分の決定に自信を持たなければならない
D選手と適度なコミュニケーションを図らなければならない
Eプレッシャーやストレスに打ちかつ精神力が必要である
F試合における主役であってはならない
姿


決断や判断
・90分間で120回の判断
1. 3つの瞬間
@ 見る(物事を視野でとらえる)
A 判断(それをどうジャッジするかを決める)
B 実行(その判断を実行に移す)

2. 3つの大切な要素
@ 集中力
A 平常心
B 自信

審判に対しての不満
@ 審判が「主役」になっているとき
A 審判が全く無口なとき
B ホームチームを支持しているとき
C 偏った判定をしているとき
D 大きなクラブにひいきが見られるとき
E ミスジャッジをしても当然のような態度を見せるとき
F ルールに則っているのではなく、個人の判定でジャッジしているとき
G 以前にその審判に悪い思い出があるとき
H その他

※フィジカル、プラクティカルトレーニング・競技規則・実技研修については省略しました